田辺一邑さん|トークイベント
先日、講談師の田辺一邑さんによるトークイベントが行われました。
扇や杓台の説明に始まり、講談についての説明からお話は始まりました。
室町時代の終わりころに、赤松法印という人が徳川家康に太平記を読み聞かせをしたことから、講談が始まったそうです。
もともとは本を読み聞かせることから始まった講談ですが、一邑さんのお師匠筋の方が、本を暗記してはじめたところ、いまでは修羅場という軍記ものをやるとき以外は本を置かずに話をすることになったそうです。
ここで、赤穂浪士の殿中刃傷の話と、一邑さんのオリジナル講談でヤマハの創業者のお話「山葉寅楠オルガンを直す」のどちらが聞きたいか、客席からアンケートをとり、「山葉寅楠オルガンを直す」をご披露いただきました。
はじめて講談をご覧になった方もいらっしゃたそうで、みなさんとても真剣に聞いていました。
次に、ミニ講談教室となりました。
お題目は「山内一豊の妻 出世の馬揃え」。
はじめは短い文節から、一邑さんが読んでお客さんも繰り返し読みました。
これは、「パッ、パッ、パパパパパパパパ、パッ!」と馬に乗って現れる一豊の描写。
細かい表現のコツも伺いながら、練習を繰り返し、お客様の中から2名の方が口座にあがって、ご披露いただきました。
最後にお客様からのリクエスト、川口の鋳物職人鈴木文吾さんを扱ったオリジナル作「東京オリンピック聖火台物語」を聞かせていただきました。
8月から毎月、メディアセブンで寄席を始めることになりました。
ご案内は田辺一邑さん。4組のゲストをお迎えして開催します。
ぜひおこしください!