鈴木遥さん|ブラウジングトークセッション
こんにちはヤキュージョーです
2011年9月18日
「ミドリさんとカラクリ屋敷」の著者である鈴木遥さんをお招きしました
鈴木さんは今年の春に、住宅街の中にある電柱の生えた家の主ミドリさんへの長年にわたる聞き書きをまとめた書籍『ミドリさんとカラクリ屋敷』を上梓しました。鈴木さんは普段からライター活動や編集などを行っており、ご自身でもミニコミ誌「蜜月」を発行されています。
鈴木さんは現在関西にお住まいですが、育ったのは神奈川県の平塚だそうです。鈴木さんが高校生のときに街で見かけた風変わりな家、その家の方がこの本の主人公です。鈴木さんはその後大学へ入学して文化人類学や建築を学び、古い町並みの調査などをされていました。そのころから気になった建物の住人や旅でであった人などにインタビューする習慣がついていたそうで、時には一日でノート一冊を消費するほど熱心だったとか。
そんな鈴木さんが大学を卒業し、昔の記憶にあった風変わりな家に再び訪問します。大学での調査を経験した鈴木さんはこの家のオーナーであるミドリさんに家の由来を聞き始めます。するとその女性が大変元気で自分の家にとてもこだわりを持っている人だということがわかり、その後通い続けて新潟から北海道まで調査をすることになったのだとか。
ミドリさんとのやり取りのなかで、その人がなぜそのような家を作るようになったのか、その謎を歴史や住んでいた場所などをもとに解き明かそうとします。
この作品を作ったきっかけとして、みどりさんの元気でユニークな性格や、マイナスなことでもプラスにとらえる生き方など個性的なキャラクターが強い要因だったようです。また、いままで建物の集落や連なりに興味を持っていたが、この件を経て一軒の家のよさを再発見したと鈴木さん。
次の著作も進行中とのことで次回作が楽しみです
鈴木さんご来場の皆様ありがとうございました