漆原直行さん|ブラウジングトークセッション
こんにちは
ヤキュージョーです
2011年5月21日「なぜ、毎日コンビニで買ってしまうのか?」の著者
漆原直行さんをお迎えしました
漆原さんは、いままでライターとして様々な記事を雑誌などに寄稿されており、
コンビニについての記事をまとめたものがこの著作になります。
コンビニエンスストアは現在様々なところで見かけるようになり、私たちの生活に大変身近な存在となりましたが、今回の震災で都心の人は特に見方が変わったのではないでしょうか。東京都心では近隣の県などから仕事場へ通うひとがほとんどです。これらの人々が地震で電車が止まったために帰宅難民となり、自宅まで歩いて帰る人が大変多かった。そしてそのときに飲み物や食料を補給する場所がコンビニであったことは皆さんご存知の通りです。
さて、このような身近なコンビニですが、その仕組みについて今回お話していただこうというわけです。
漆原さんのコンビニでの勤務経験もこの本に役立っているようです
首都圏の9都県市では飲食店や小売店において災害時における帰宅困難者支援の協定を結んでいま。特にコンビニエンスストアは支援ステーションとして取り決めを結んでいるということですが、今回の震災では店員が独自にスマートフォンでお客さんの道案内をサポートをする場面などもあったようです。
震災翌日の12日の段階でルートが遮断されていたりする場所もあったらしいのですが、毛布や食料など被災地に様々な物資を送ったというエピソードも紹介。
また被災地では青空店舗やモバイルローソン(車両による販売)などが行われたそうです
基本的なことでは、コンビニ一店舗あたりの商圏はだいたい500から800mといわれているが、同じエリア内で複数の店舗がひしめきあっているのが普通なので、「陣取り合戦のようなもの」と漆原さん。
コンビニはいかに衝動買いをさせるか、ついで買いをさせるかを考えて配置されている
いかに店の奥へ人を導くかが大事。また、とくかく店内を明るくしていて床を常に磨いてレフ板がわりにすることで、
商品を見栄えよくしているとのこと。確かに私が使っているコンビニもまぶしいぐらい明るいです。。
そのほかにも売れ筋商品の棚の位置や巡回路にまつわる戦略、そして一番お客さんの目に付くゴールデンラインという業界の鉄則も紹介していただきました。
「コンビニは小売やマーケティングの最先端の売り場である。」
緻密に計算されている施設が身近にあって見れるのは面白い。保存料や栄養の偏りなどの側面もあるが、そればかりを強調するのではなく、コンビニの社会調査に基づく販売戦略をみれば世の中のいろいろなことが垣間見える。何よりも働き盛りの独身層を影で支えているのはほかならぬコンビニなのだと。
「週に一度は興味本位でも立ち寄ってみてください。」と漆原さん
いつも当たり前に利用しているコンビニですが、いろいろな角度から興味深いお話が聞けました。私はコンビニの常連なのでさらに利用が増えそうです。。
漆原さん、そしてご来場のみなさんどうもありがとうございました