PaPeRoがメディアセブンにやってきた!

9月3日の「メディアをめぐる、7つの話」の第四話は、コミュニケーションロボットPaPeRoを研究開発される藤田善弘さんと、そのPaPeRoと漫才を試みてられるお笑いタレント・ぜんじろうさんをお迎えしました。もちろん、ぜんじろうさんの相方・パペじろう(PaPeRo)もいっしょです。
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★ゲストのぜんじろうさんのブログで今回のトークを紹介いただきました。


このトークセッションを企画するきっかけが、じつは今回お迎えしたPaPeRoを見たことだったので楽しみにしていたのですが、その一方で、開発研究のお話、そしてロボットとの漫才という、あまりに身近ではないものへの反応を、少しだけ心配をしてもいました。
が、そんな心配はどこへやら。藤田さんが、PaPeRoの開発をはじめられた経緯からお話をはじめられると、みなさん一様に真剣に聞き入られました。
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藤田さんのお話のなかでとくに興味深かったのは、PaPeRoがロボットではなく、ロボット型ユーザインタフェースとして考えられていることです。ちなみに、ユーザインタフェースというのは、広くいうと、ぼくたちが機械で何かをするときに操作する部分のことです。
人にやさしいインタフェースは以前からもとめられてきましたが、藤田さんのビジョンには、人と自然にコミュニケーションできる擬人的な何かというイメージがあるのだと思いました。
それつづくぜんじろうさんの漫才では、ぜんじろうさんの進行にあわせてパペじろうがボケ、そしてぜんじろうさんがツッコミを入れるという流れで進みました。
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ぜんじろうさんの軽快なトークと、二人(あくまでもパペじろうは「人」です?)の漫才で、会場は多いに盛り上がりました。しかし、そのかけあいを聞いていると、藤田さんのビジョンが具体的に見てとれるような気がして、ロボットがいる日常が想像できるように思えます。
参加いただいた方が「ロボットの人権」に関するご質問をされましたが、その方が相当リアリティをもってロボットのいる日常を想像されているのだということが伝わってきました。
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これから先の未来にロボットが当たり前の存在となり、ロボット史が編纂されるようになるなら、PaPeRoのことはもちろん、ぜんじろうさんとパペじろうの漫才は特筆すべき事項にちがいないと確信するとともに、そのような時代においてぼくたち人間は、どんな風に話をして、どんな風におたがいつきあっているのだろうと、思いを馳せた次第です。

13. 9月 2008 by CDC STAFF
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