駅前情報番組「歩道橋で逢いましょう」制作現場レポート

川口市立中央図書館とメディアセブンだけで聴くことのできるミニFM局「川口ライブラリーラジオ」(88.0MHz)でオンエアする番組を制作するワークショップを、ラジオアートディレクター毛原大樹さんといっしょに開催しました。

制作するのは「歩道橋で逢いましょう」という駅前情報番組です。参加者は番組ディレクターに扮して各自でコーナーを企画し、みんなで番組をつくりあげます。朝10時にあつまり、その日のうちにコーナーを考え、取材と収録を終え、16時には生放送でオンエアするというタイトさ…。さてさて、どんな現場だったのでしょう？

午前10時 ― ディレクター会議を行い(つまりワークショップの趣旨やミニFMの説明)、「歩道橋で逢いましょう」の番組コンセプトを説明しました。
番組名にある歩道橋というのは、メディアセブンのあるJR川口駅前の巨大なデッキのことです。ディレクターは各自の興味関心にしたがって歩道橋にまつわる調査を行い、番組内でその調査報告を行います。ディレクターも「調査員」として番組中に登場します。

午前10時45分 ― 各自でコーナーの企画をはじめたところ、さっそくおもしろいアイディアが飛び出しました。
駅前のテナント跡地に何が建ったらうれしいかを聞くコーナーや駅の東口と西口の住みやすさをくらべるコーナー、駅前の不可思議な場所を探りにいくミステリーハンター的な企画、はてには駅前交番のお巡りさんに直撃インタビューする企画まで…。とても優秀なディレクターたちです。

街にくわしいディレクターの情報も頼りにしながら、みんなでブレストをして企画を練っていきます。
正午 ― とりあえず取材・収録に出かける前に昼休み。きっちり1時間。
午後1時 ― 収録に行く前にレコーダーの使い方やインタビューのときのマイクの向け方を練習します。おたがいに声を撮りあって、レコーダーに入力される音声を確認します。

午後1時半 ― 2人でグループになって取材に出かけます。道行く人に声をかけるのは勇気がいりますが、川口ライブラリーラジオ局の腕章を片手に次々とインタビューを申し込み、取材をすすめていたようです。

ぼくはというと、交番直撃インタビューを目論むディレクターといっしょに企画書を携えて、交番にインタビューのお願いに行っていました。お巡りさんは真摯に対応してくれましたが、結果は不可。そりゃあ「これまでで困ったことのワースト3は？」って聞かれても、応えてくれませんよねぇ…。(あ、ここは写真ありません。ごめんなさい。)
でも、ディレクターはまったくめげることなく、事の顛末を交番訪問記として交番前から実況中継することになりました。そう生中継もしたんですよ。
午後3時 ― 収録音源を持ち寄るタイムリミット。時間にちゃんとしたディレクターがそろっているのか、この時点でみんな音源を提出することができ、あとは音源の編集を残すばかり。

午後3時50分 ― 最終的に順番を確認しているところでトラブル発生。ひとりのディレクターの音源が見当たらない…！

そのディレクターのコーナーを後回しにして、音源を探しつつ放送をスタートさせるか…とテンヤワンヤしながらも、どうにか音源をみつけ、当初の順番どおりにオンエアすることになりました。いやぁ、怖い怖い。
午後4時 ― ついに放送スタート！即席でつくったオープニング曲がフェードアウトしはじめていよいよ話そうとしたら……またまたトラブル発生。今度は司会のマイクが音をひろわない！！
機転を利かせてとっさに調査員用のマイクを使って事なきをえましたが、時刻はすでに午後4時15分。定刻スタートにはしくじりましたが、ともかくにも駅前情報番組「歩道橋で逢いましょう」ははじまりました。(ディレクター陣が制作〆切を厳守したのに、オンエア時間を守れなかった局側って…)

午後5時 ― いろいろありましたが約1時間のオンエアが終わりました。たいへんな現場でしたが、ディレクターもぼくたちも、やり終えた満足感と充実感に満ちていました。
で、どんな内容だったのかって？
それはぜひ、ラジオ片手に図書館かメディアセブンに来て、川口ライブラリーラジオで聴いてください。12月中は毎日午後4時から約1時間、88.0MHzでお楽しみいただけます。