磯 達雄さん ブラウジングトークセッション
こんにちはヤキュージョーです
2010年12月9日 建築ジャーナリストの磯達雄さんをお迎えしました
磯さんは今年、建築批評家の五十嵐太郎さんと共に近未来の建築について書かれた「ぼくらが夢見た未来都市」を出版されました。建築学科を卒業し長い間出版社に勤めて建築雑誌の編集にかかわっていました。学生時代には「SF研究会」にも所属していたようです。昔から未来のイメージについてご興味があったんですね。建築と未来について長い間興味をもたれていた磯さんにとって出版はまたとないいい機会だったようです。
まずは現実世界について、最近最も話題になった建築的イベント「上海万博」のお話から
磯さんがまとめたデータからもその規模の大きさがわかります。
様々な建築や、かつて人々が見ていた未来都市のドローイングや小説が紹介されました。
上海万博に限らず中国やドバイではほとんどそれらの夢物語が様々な形で実現してきているそうです。
そして磯さんはとても興味深い発見をします。上海万博のなかで示されている都市のドローイングは昔描かれた未来とそんなに変わりはなく、あまり魅力を感じないものになっている。それは昔の人たちが描いていた未来はほとんど消費されてきており、そのさきの未来を建築物として提示できていないということです。私には「未来的ビジョンの足りない現在」が図らずも示されてしまったというようにも聞こえました。
最後の質問コーナーでは都市や現在の建築物に関する問題など質問が相次ぎましたが、一つ一つ丁寧に答えていただきました。
未来の環境についていろいろ考えさせられる2時間でした。
会場のお客様、そしてゲストの磯さんどうもありがとうございました。