WS「3Dプリンターでオリジナルグッズをつくろう!」
2015年1月18日(日)、ワークショップ「3Dプリンターでオリジナルグッズをつくろう!」が開催されました。
こんにちは。サキワレスプーンです。
3Dプリンターの話題をよく耳にしますが、実際どんなものにつかわれているのか、その歴史やしくみについてはほとんど知りません。
どんな方法でどんな形に立体データをつくることができるのか、それぞれ全3回にわけて開催されました。
まずは講師の合同会社マーブルワークショップ高尾戸美さんから3Dプリンターについて学びます。そもそも3Dプリンターはどこの国で発明されたのでしょうか。
答えは日本小玉秀男さんという方が光造形法という紫外線照射によって立体造形する方法を1981年に名古屋の研究所で発明されたらしいです。また、3Dプリンターでは建物や食料もプリントする試みが既にあり、意外な事実に皆びっくりです。
第1回の「オリジナルマグネットをつくろう!」では専用のタブレットアプリ上で、指でなぞだけで立体データをつくることができます。
一番下の層を基本にして絵を描くようにどんどん層を重ねていくことで立体的な形をつくります。
1時間という短い時間の中であっという間に立体データをつくることができました。
第2回目「積みかさねてつくる3Dオブジェ」では第1回で使用したアプリをより使い倒します。先に設計図を描いてもっと細かく数十層にわたって重ねていきました。
大人も子どもも真剣です。
簡単に立体データがつくれるといっても制限なく自由に作れるわけではありません。
実際に3Dプリンターが出力するのは一番下の層からなので、土台となる下層の配置や形を決めることが重要になってきます。
皆それぞれやり方を工夫して様々な立体を形作っていました。
第1、2回では実際の積層型3Dプリンターになりきるようにして、しくみについて理解し立体データをつくることが重要でした。第3回「計算でつくる3Dオブジェ」はすこし趣向が変わり、スピログラフの要素をつかってデータをつくります。
スピログラフとは曲線による幾何学模様を描くための定規です。みなさん文房具屋さんで見かけたり実際に使って図形を描いたりしたことがあるのではないでしょうか。
スピログラフによってできる様々な形と動きを計算で表し、さらにその動きを立体データに置き換えることのできる専用タブレットアプリをつかってものの形をつくりました。
こちらの専用アプリは数値を変えていくことで回転する周期や、円周の長さを変化させることができます。決して計算が得意でなくてはつかえないわけではなく、むしろ直観的に数値や組み合わせを変えていくことで形が変化し、何が起こっているか視覚的に理解することができます。
皆さん様々な計算式を組み合わせて、ただ単に想像することだけではつくれないような形をつくっていました。
出力されてくるのが待ち遠しいですが、時間の都合上その日のうちにデータを出力することはできないので、実際の立体物は後日郵送です。
また、それぞれの回の最後には3Dスキャナの体験もすることができました。なかなか難しいですが、慣れてくると、人の形や物の形がかなりの精度で立体データ化されていました。
全3回とも単に3Dプリンターという言葉の真新しさを体験しただけではなく、どんな方法で3Dデータをつくるか、出力するか、いつもと違った視点で考えるきっかけになりそうです。
今後も3Dプリンターをつかって何ができるか考えていきたいものですね。