でんがみ(イラストレーター)×こたろー(システムエンジニア)|トークイベント
こんにちは!ノレソレです。あっと言う間に夏が過ぎ、9月になってしまいました。この夏も多くのイベントを開催しました。
まずは、7月28日(土)に開催した、夏にぴったりのテーマ「実話怪談を語る」というトークイベントからご報告します!
語り手は川口市出身のイラストレーターでんがみさんと、怪談話とは縁がなさそうな職業・システムエンジニアのこたろーさんのお二人です。
でんがみさんは現在、怪談部活「魍魎オカルト会議」の副部長でもあります。現在活動拠点を京都に移し、関西を中心に町家などの古民家や早朝のカフェで怪談会を主催するなど、実話怪談を楽しむ活動をしています。会場ではでんがみさんの発行しているホラーカルチャーマガジン、「怪談船」の販売がありました。
こたろーさんは、インターネット黎明期からオカルト全般をテーマにしたネットラジオを配信し、2009年には同好の士と三人で怪談語りユニット「オカのじ」を結成。YouTubeやニコニコ動画を中心に活動しつつ、都内で怪談ライブイベント多数開催しています。何とか幽霊を目撃したい!と高校生の頃から多くの心霊スポット巡りをしていたとのことですが、一度もそういった心霊体験がないとのこと。
イベントでは、でんがみさんとこたろーさんが交互に語り、三話ずつ披露していただきました。天井の照明を消した室内で語られる怪談に、冷房のきいた空気が別の意味でひんやりと感じられました。
でんがみさんの実話怪談は、ご自身の小学校卒業アルバムに、ないはずの手が映ってしまった心霊写真の話、川べりの岩に不自然に「生えて」意味不明に叫び続けるおばあさんの話、そして京都の一条通り沿いのマンションに出る妖怪の話の三話でした。でんがみさんが妖怪の呼び声を様々な声色で表現する語り口に、みなさんがドキッとするシーンも。
そしてこたろーさんの実話怪談は、説明がつかないけれども不思議な話しで、じわじわと怖さが迫ってくるお話しでした。ここで語るのも難しいですが、布のような謎の物体が風に逆らって飛んでいる話や、子どもの頃一緒に遊んでいた友達についての記憶が自分と母とで異なっていて、どうやら人間以外の存在だったかもしれない話など。聞き終ると何とも不可解な実話怪談でした。
実話怪談とは、起こった事象は語れますが、なぜそれが起こったのか原因はわかりません。なぜかわからない不思議なことが世の中では体験されているようです。そんな実話怪談を蒐集し、人々に語っているお二人に来ていただき、新しい世界を垣間見る機会になりました。
この日は前日から台風の接近が報じられており、荒天の中多くの方にご来場いただきました。でんがみさん、こたろーさん、ご来場くださったみなさま、大変ありがとうございました!