亀の湯さんが･･･
今日は、川口写真散歩のその後についてお話させていただきます。
今月やっと刊行された「川口写真散歩記録集」。
撮影場所をご提供してくださったみなさまに、写真集刊行のご挨拶にお伺いしております。
本日は、7月の大木裕之さんの回でお世話になりました「銭湯 亀の湯」さんにお邪魔しました。
明治25年創業。
昨年、撮影の許可をいただきにお伺いしたとき、二つ返事で了承してくださった気風の良い素敵なおかみさんがいらっしゃいます。
その昔、鋳物産業が盛んだった頃は、職人さんが仕事帰りに立ち寄られることが多かったというお話を聞かせてくださったり、戦前の古い資料などもご用意くださり、照れながらも参加者が向ける向けるカメラに収まってくださりと、とても協力していただきました。
そんな亀の湯さん、とうとう来月で閉められるとの事。
決して日常的に使わせて頂いたわけではありませんが「時代だからしょうがないよね」と、寂しそうに笑うおかみさんの顔を見ていると、こちらも悲しく、寂しくなります。
ご挨拶させていただいている間も、ご近所の方がふらっと立ち寄られたり、何かおすそ分け的なものをお持ちになったりと、古くから川口にお住まいの方々にとっては社交場のような場所だったのだ、と改めて感じました。
せめて廃業される前にもう一度、お湯を使わせていただこうかと思っております。
このブログをご覧になられている方にも、是非お出かけいただきたく思いますので、しばし写真をお楽しみください。
これは天井、回転してます。
これは銭湯入り口にある「梅の花」マーク。
創業者の方のお名前に「梅」の字がついていたことからこの意匠がほどこされたそうです。
これは女湯だ。
そしておかみさんです。
亀の湯さんは月曜定休です。
祭日にあたっても月曜はお休みされるので9月15日（月・祝）はお休みです。
もうすぐお目にかかることができなくなる亀の湯、どうぞ、みなさまの記憶に残してください。