「フタバから遠く離れて」上映+トーク
昨年12月23日、ドキュメンタリー映画「フタバから遠く離れて」の上映会と、同作品の監督の舩橋淳さんによるトークイベントを行いました。
映画「フタバから遠く離れて」は2011年3月11日の東日本大震災、そして福島原子力発電所の事故を経て、埼玉県加須市騎西高校へ避難してきた福島県双葉町を追ったドキュメンタリー作品です。
震災後3週間目から騎西高校の取材を始めた舩橋監督は、この作品が完成した現在も取材を継続中だそうです。
午前と午後の2回の上映にはたくさんの人が集まりました。
舩橋監督のトークは午後の上映の後に行われました。
客席からのご質問も活発で、中には映画を見終わったばかりで感情的になって声高になる方も。
「自分はあくまでドキュメンタリーの作家として撮影をしています。よって、自分個人の思い入れやメッセージを映画に入れることはありません。この映画に写っているのは、すべて実際に起こったことなのです。」と監督。
編集のやり方によっては、もっと強い意見やものの見方を方向づけることもできたかもしれません。しかしそうではなく、あくまでフラットな目線で淡々と事実を撮影して編集しているからこそ伝わってくる現実の恐ろしさ。ドキュメンタリーとは何か?という問題にも強く関係している作品だと思います。
今後は新潟や福島など各地での上映会が企画されているそうです。
ぜひ多くの方に見てもらいたい作品です。