鋳物工場で即興演奏コンサートが開かれました(その1)
寒風吹きすさぶ2月28日に、芝川鋳造の工場にて「即興演奏コンサート 身体でつかまえる音」の二日目を行ないました。鋳物工場でのコンサートができあがるまでのドキュメントです。
※初日の様子はコチラからどうぞ!
冒頭、山口さんと浦さんの二人から「作曲とはルールとつくること」という趣旨の話がありました。リズムや音階を決めるのではなく、演奏に際して音を出す「決まり」なのだと。
とはいえ、なかなか頭で理解するのはむずかしく、さっそく実践に移ります。
今回のコンサートで演奏する曲は、山口さん・浦さんが作曲した4曲とぶっつけ本番の即興演奏1曲。まずは山口さんがつくった「Op.7」から練習します。自分のタイミングで60回深呼吸したあと、60回楽器を鳴らすというルールだけが決まっています。
人それぞれのタイミングで出す音が微妙にズレながら重なっていくことで、参加者の緊張感が解きほぐれていくことが伝わってきました。
次は浦さん作曲の「Composition for Glasses and Voices」です。グラスと口笛で構成されるこの曲は、時間差で音を出していくことでハーモニーの推移を聴くことができます。
静かに出された音が工場のなかに響きます。
がっ、しかし、工場内は半屋外なのでとても寒い!曲の合間で焚き木で暖をとりました。
つづいて練習した山口さん作曲「Op.8 (遠のいて、聴こえない)」では、二人で音を出しながら、その音が聴こえなくなるまで離れていくというものです。工場のなかを動きながら音の変化を感じつつ、音を重ねていきます。
最後は浦さんが作曲した「Composition for Consecutive Frequency」を練習します。時間差で周波数が10度ずつズレた音を連続して出していくというもので、時間と音の両面でシビアな曲でしたが何とかリハーサルを終えました。
コンサート本番はコチラをどうぞ。