ゆらりつながる街あかり ワークショップ
10月5日[日]に荒木珠奈さんを講師にむかえたワークショップが行われました。
今回は対象がなく、「どなたでも」参加いただけるワークショップだったので
一番下は3才のお子さんから、幅広い年代の方々がお見えになりました。
荒木珠奈さんは銅版画やインスタレーションの作品を数多く発表している
作家で、現在は森美術館で展示をしています。
荒木さんはメキシコに由縁があり、作品の多くに「メキシコ」という国の色が様々に反映されています。
今回のワークショップでは、『Caos poetico(詩的な混沌)』という作品を
ベースにしてみんなでひとつの作品をつくりあげようということになりました。
メキシコでは、電柱から勝手に電気をぬすんで生活をしている地域もあり、
その電柱から出た電線は、うねうねと乱雑につながっています。
その、電柱と家々が乱雑につながっているイメージと
メキシコに暮らす人々の混沌とした生きる強さや、あたたかさを
メキシコシティーに見立てたインスタレーションで表現しました。
まず、ワークショップをはじめる前にそれぞれ自己紹介をしました。
荒木さんの「メキシコ話」を聞き、メキシコという遠い国のことに想いをはせ、
灯りのある様を想像します。
メキシコには青いトウモロコシがあるそうで、そのトウモロコシでつくったタコスは
もちろん青い!写真も見せていただきました。
みなさん、写真の上にある黒い線が見えますか?
これ、あとで重要な役割をします。覚えておいてください。
『Caos poetico(詩的な混沌)』のインスタレーションでは
家々に見立てた箱と、電球が使われています。
その「家」を今回はつくりました。
荒木さんにお持ちいただいたメキシコの包装紙なども、材料です。
メキシコの家や街並みは、とてもカラフルなんですって。ピンクとか水色とか。
これは向こうのヒーロー!
箱には窓をあけたりもします。
できあがった家を上から吊るされている黒い線につなげます。
ワークスタジオBに広がった家々が暗闇に消えたところで…
カウントしながら点灯します。
Ceremonio de Luz!(スペイン語で「点灯式」という意味)
uno(イチ) dos(ニ) tres(サン)!
パ、とあかりがつきました。
カラフルな電球がついた、カラフルな家々の下で
寝転がったりしゃがんだりして眺めてみます。
そのままそれぞれの作品を発表してもらい、終了しました。
この作品たちですが、10月19日[日]までメディアセブンで展示されています。
メディアセブンから見える夜の景色と重ねてみるのもおもしろいかもしれません。
色々な夜の街の景色を思い浮かべに、ぜひいらしてください。
※インスタレーションとは、ひろく、空間をつくりあげて
作品にすることを言います。
※展示は、19日の開館からお昼すぎまで、お休みさせていただきます。