リエゾンキッチンさん|トークイベント

こんにちは。埼玉はまだ梅雨明けしていないのに、毎日とても暑いですね
さて7月14日(土)に、東日本大震災の復興支援のひとつのかたちとして、仙台からリエゾンキッチンさんをお招きしたトークイベントを開催しました。
リエゾンキッチンさんは、仙台の私立明成高等学校調理科の先生方がつくる食環境ユニットです。当日は、高橋信壮(のぶたけ)先生、月本麻美子先生、三浦千春先生(写真左から順に)の3名様にお越しいただきました。
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リエゾンキッチンさんは、地域の伝統食への学びを通して活動しています。仙台の伝統食といえば、仙台白菜や仙台味噌なんですが、知っていましたか?
トークでは、これらのことについて高橋先生からお話いただきました。
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 高橋先生は高校の先生らしく、お話がお上手。仙台味噌は、仙台藩の初代藩主伊達政宗公が仙台城下で作らせたのが始まりとか。米麹と大豆で作った、辛口で赤みの濃いお味噌です。
仙台味噌をつかった即席味噌汁キットMISO de SMILEを考案したのも、リエゾンキッチンさん。トークでは、これをつくるミニワークショップも行われました!
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スプーン一杯約12グラムの仙台味噌に、明成高校の生徒さんたちが作って焼印を押した玉麩を目玉に、乾燥ワカメを髪の毛に、そしてうずまき麩を耳や口に盛り付けます。
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みなさん、出来上がるとさっそく携帯で撮影会。楽しそうです。
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笑顔が楽しいMISO de SMILEが完成しました!メディアセブンでは飲むことができないので、お持ち帰りいただきました。熱湯かだし汁をお椀一杯弱そそいで溶かしていただきます。
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 お味噌の次には仙台白菜のお話です。
 リエゾンキッチンさんは白菜シュークリームというスイーツを考案しました。見た目が白菜なだけで、材料に白菜を使っているわけではありませんが、とてもかわいらしいもの。いろいろな方に作ってもらえることをめざしています。参加者の高校生(調理科在籍)がイベント後、学校でつくりたいと申し出てくれました!ありがとうございます!
 仙台白菜は、一時期は日本全国に流通しました。年配の方はご存じの方もいらっしゃるのでは?白菜についてはクイズ形式でお話いただきました。白菜のふるさと(原産地)はなんと中国!受粉作業をする蜂の行動範囲は2kmだとか。同じアブラナ科の植物との交雑を避けるために隔離栽培が必要で、そのためには離島が適しているそうです。
 全問正解者には明成高校などがが商品開発したお味噌「お味噌の気持ち」をプレゼント!だったのですが、残念ながらどなたもいらっしゃらず・・・。メディアセブンスタッフへいただきました。リエゾンキッチンさん、ありがとうございました!
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 高橋先生が2010年に出会った絵本「ハクサイの絵本」(わたなべえいえつ編、みねぎしとおる絵、農文協 2006)には、白菜のふるさとが宮城県松島湾にあったことや塩竈市浦戸諸島で大正時代に白菜の種の採種が行われ、品種改良され仙台白菜がうまれたことなどが書いてありました。このことを知って、仙台白菜の学びの輪を広げようとした矢先に起こった東日本大震災。浦戸諸島も津波の深刻な被害を受けました。
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 しかし白菜は塩害に強く、津波の被害を受けた地にも強く育ちます。リエゾンキッチンは「白菜プロジェクト」として、浦戸諸島野々島での仙台白菜の種の採種活動をはじめました。これがふるさとを大切におもう心につながります。震災以降、この白菜プロジェクトのおかげで、島のおばあちゃんたちにも笑顔がもどり、多くの方々が島を訪れ、白菜を育てる手伝いをしているとのこと。少しずつでも東北の復興のすすむことを願っています。
 トークではお土産に、MISO de SMILE作成キットと仙台白菜の種とポストカードをいただきました。リエゾンキッチンのみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました!
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17. 7月 2012 by CDC STAFF
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