今回のプログラムは、場合によっては3次元的な描写を求められ、難しい課題になると考えていましたが、思ったよりすんなり描けている印象でした。いつもより簡単に仕上げられない内容なので、仕上げるまで時間がかかった参加者が多かったですが、長時間集中できていたので安心しました。なかなか奥行きを出すのは難しいようでしたが、各人の表現が瑞々しい感じられました。ただ、箱の底を大きくしすぎると平面的になりがち、ということもわかりました。今回のねらいから外れてしまいますが、それはそれでいいのかもしれません。いずれにしても力作が多く、なかなか充実した時間になりました。
実は少し箱庭療法を意識しています。立体と平面ではまったく別物なのは承知の上ですが、3次元的な箱を予め作ることで自我の「防衛規制」はやや弱まっているのではないかと思います。今度はより箱庭療法に近づける意味で、予めパーツになるような図柄を用意しておくというのもいいかもしれません。
<参加者>
4名
<必要画材>
紙、鉛筆、色彩をつける画材は自由。
<手順>
1.「大きな箱、中くらいの箱、小さな箱」のなかで自分の気持ちに合うものを選ぶ。
2.画面の四隅から中央に向かって線を伸ばし、箱の底が正面にくるような「箱の中をのぞいたような画面」を描く。
3.その中にあるものや、壁の模様などを描いていく。(中に何も描けない人には模様だけでいいと伝えると進めやすい。)
▼こんな感じで始めます。
▼Gさんの作品。にぎやかでいいですね。
▼Kさんの作品。幾何学模様が面白いです。
▼Oさんの作品。さすがです。
▼Tさんの作品。色面の構成が新鮮です。