【文字のかたち 石の刻み】ワークショップ 篆刻編

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街歩きに続いて、いよいよ石に文字を彫る篆刻がはじまります。


1時間ほど市内の散策、参加者のみなさんはそこで見えてきたもの、感じた事柄を記憶にとどめていらっしゃいます。
そうなんです、この後メディアセブンに戻って、気になったもの、見えたものの記憶を紐解き、1文字の漢字を石に刻むのです。
 雨に濡れている南天の実
 鋳物工場で見えてきた古い時間、錆
 森のよう見えてきた高層マンション…
同じ時間に同じ場所に出かけたにも関わらず、みなさん見えてきたもの、感じたことは10人10色です。
華雪さんから漢字、漢字のルーツの象形文字についてのレクチャーを受けた後、出合った事柄をひとつの漢字にたくし、文字のルーツを事典で調べ、デザインします。
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さあ、彫り始めです。
篆刻で使われる石は大きく分けると2種類、ほどよい柔らかさと硬さをもった「蝋石」、半透明の色が特徴の「凍石」。
正方形のタイプ、天然の不整形の石もあります。
みなさん、その中から受付時にお気に入りの石を選ばれています。
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石の大きさは1センチ程度、慎重に慎重に印刀をすべらせていきます。
今回は文字の部分を白く抜く「白文」に挑戦です。
いよいよ完成。
「印泥」と呼ばれる朱肉で、彫った石を捺しています。
赤だけでも4色もある印泥、他にも青色、黒色もあります。
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紙は、ざらざらとした質感のものが適していて今回は書道の半紙のような紙です。
できるだけ均等に、力いっぱい体重を掛けるように捺していきます。
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堂々の完成です。
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最後に今回歩いた地図の上に、石に彫った文字のきっかけを見つけた場所に、出来上がった判子を捺した紙を貼り付けて終了です。
みなさんの作品は12月7日(日)までメディアセブンで展示をしております。
どうぞご覧ください。

30. 11月 2008 by CDC STAFF
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